19.不動産の契約知識


  • 賃貸の場合、敷金(保証金)・礼金が、仲介手数料とは別途発生します。敷金は最終的には戻ってくるとはいえ、一時的に最低でも月額家賃の4~7倍以上のキャッシュが必要になります。
  • 賃貸契約成就にはまず「賃貸保証会社」が見つかるかがポイントになります。万一に備え、家賃の不払いを肩代わりする会社ですが、保証料は掛け捨てで、これも月額家賃1~数か月分はかかります。不動産業者が紹介する会社以外もたくさんありますので、1社に保証を断られても根気よく探しましょう。
  • 次に事業開始のための「保険」へ加入します。事故や火災に備えるもので事業活動総合保険とも呼ばれます。これは事業内容によりまちまちですが、比較的低額で入ることができます。
  • 契約先の物件で新法人を登記したい場合は、法人登記完了後に契約書を個人から法人に変更してもらいましょう。

物件を購入する場合

  • 購入の場合の一生ものの買い物ですので、「建築計画概要書」以外にも以下の書類を法務局で取得し、物件の情報と齟齬がないか確認しましょう
  1. 登記事項証明書:権利関係の確認
  2. 公図(地図)・地積測量図:敷地の範囲・形状・道路との関係の確
  3. 建物図面:敷地内における土地と建物の関係の確認
  • 金融機関から融資を受けるならば、「借地権つき」だと融資を受けづらいので注意が必要です。また政策金融公庫であっても無担保では1,000万以上の融資を受けるのは難しいので心得ておきましょう。まずはきちんと収支計画を作ることです。
  • 資金計画や物件の確認・内覧が終わったら、通常以下の手順で購入にいたります。間に金融機関が入るので計画書の出来は重要です。
  1. 購入申込(売主から念のため売渡承諾書をもらうのがベター)
  2. 金融機関で事前融資審査
  3. 売買契約締結&手付金支払い
  4. 金融機関で融資本審査(ここで落ちたら契約は反故になります)
  5. 融資決定・残代金支払い
  6. 所有権移転・引き渡し